interview

押し付けられるラベルはいらない。でも、古い価値観も否定はしない。様々な人と共存していく。

みき
IT・デザイナー
2025.3.1
世間や親に期待されている女性像と自分らしさのギャップ、心のゆらぎや葛藤についてお伺いしました。
みき

1997年千葉県生まれ。IT系会社勤務。趣味は本を読むことと、旅行をすること、寝ること。

ゆらぎのグラフ

振る舞ってきた性
性自認
性のゆらぎグラフ 1 2 3 4
  1. 「女性は家庭的なほうがいい」という価値観を感じ始めた思春期

  2. 女子大学生として括られ、ギャップに苦しんだ学生時代

  3. 大学卒業後の留学や旅行で触れた世界の価値観

  4. 大人になった今、他者との価値観の違いにうまく順応していけるようになった

  1. 「女性は家庭的なほうがいい」という価値観を感じ始めた思春期

  2. 女子大学生として括られ、ギャップに苦しんだ学生時代

  3. 大学卒業後の留学や旅行で触れた世界の価値観

  4. 大人になった今、他者との価値観の違いにうまく順応していけるようになった

INDEX
  1. 「女性は家庭的なほうがいい」という価値観を感じ始めた思春期
  2. 女子大学生として括られ、ギャップに苦しんだ学生時代
  3. 大学卒業後の留学や旅行で触れた世界の価値観
  4. 大人になった今、他者との価値観の違いにうまく順応していけるようになった
振る舞ってきた性
性自認

第1章 「女性は家庭的なほうがいい」という価値観を感じ始めた思春期

幼少期は特に男子/女子を意識せず、自分の好きなようにしていたというみきさん。中学生、高校生と成長していく中で社会の求める女性像とのギャップを感じていくことになります。

性自認も性表現も綺麗に中間できれいにまっすぐですね!

小さい時は女の子の友達だけではなく男の子の友達がいたことや、田舎の小学校だったのこともあり、恋愛とかに興味がある、ませている子が周りに全然いなかったので、特に性別を意識することはなかったです。好きな人や男の子もできたことは記憶になく、周りの人もそこまで気にしていない様子でした。たまに友達が「誰々くんのこと好き」と言っているのは聞いたことがありますが、へえ〜、ぐらいにしか思っていなくて、全然意識していなかったと思います。

両親いわく幼稚園の時に「〇〇くんのことが好き!」というのはあったらしいのですが、自分としては全然覚えていなくて。それが初恋の人という感覚もなくて、両親にそう言われるから、それが初恋だったのかな、ぐらいの感覚です

家族とのコミュニケーションで服装や嗜好について言及されたことはありましたか?

幼少期に両親に「もっとこうしなさい」とか「女の子らしくしなさい」などと制限されることは全然なかったですね。 髪もショートカットで服装も自分が好きなものを着ていました。私自身が長女だったので、お姉ちゃんのお古の服を着させられたとかいう経験もないし、 自分が欲しいと言ったものを買ってもらっていました。そういう意味でも性別はそこであんまり意識してなかったと思います。

ですが、高校生の時に進路とか将来のことが絡んでくると、「女性は家庭的な方がいい」、「勉強ができすぎる女性はお嫁に貰われにくい」など、ダイレクトには言わないものの、そういう考え方が根底にあるんだろうなということは感じるようになりました。両親の年代はその考え方が大多数で、その価値観で生きてきたから、 「そうしなさい、そう生きなさい」と押し付けはしないまでも、それを望んでいて、それが娘の幸せにつながるだろうと考えていることが伝わってきました。

私が「女として生きなきゃいけないんだ!」というものを意識したきっかけは、誰かに好きになってもらった、自分が誰かを好きになって…という恋愛感情ではなくて、「女性はこうあるべき」という親や世間の社会的なプレッシャーを感じたことがきっかけです。「女性ならばこうしなきゃいけないかもしれない」という自分が女性ということを強く認識つつも、それに逆らいたい気持ちもあり、性表現の仕方が揺らいだのかなと思います。

第2章 女子大学生として括られ、ギャップに苦しんだ学生時代

性自認について疑問はなかったものの、社会での女性の役割や見られ方と自分の考えや生き方の差は大学入学後さらに大きくなっていきます。

(前章のとおり)自分の表現する性表現と性自認がずれたことはないのですが、当時あった「女性はこうあるべき」とか、「わきまえる女」などの社会の抑圧的な印象や風潮に中学や特に高校、大学の時にすごく影響を受けました。さらに女子大に進学したことから、社会からのイメージというか、女子大生のイメージにも結構悩みましたね。

女子大生の悩みというのはどのようなものだったのでしょうか?

通っていた女子大のサークルはかなり真剣に取り組んでいるところが多くて、あまり入りたいものは見つけられませんでした。とはいえ、もう少しライトな活動を求めて外部のインカレサークル(※インターカレッジサークル)に行こうとすると、「”恋愛の出会い”が目的で女子大の子がインカレのサークルに来ている」というような印象で、ただ友達作りでサークルに参加したくても、「男性のこと狙ってるんでしょ?」というような印象を持たれたり、見られたりするのが本当に耐えられない気持ちでした。

そのような見られ方をするのが気になって、結果的に「自由に好きなようにしよう」と考えるようになりました。バイトをして旅行にたくさん行っていたのがその時期ですね。自分の自認と社会からの「女性としての見られ方」に関してモヤモヤしていたことが性のゆらぎとして振れた時で、今現在は様々な場所に行ったことも影響し、ゆらぎは落ち着いている状態です。ただ女性側にゆらいでいるからといって特段フェミニンな格好が好きとかそういうことではないです。

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